もう随分と長い間、ひとのカラダと向き合って来ました。数え切れないくらいたくさんの人とお会いして、自分のカラダとの向き合い方は人それぞれと痛感する毎日です。

来られる方々にいつも、どうなりたいんですか?と伺います。その問いに明確な答えがない人もたくさんいらっしゃいます。スポーツをされている人や、何か目的がハッキリした人が来られる反面、ただ日々の生活をこなしている人の方が圧倒的に多いと感じます。

その中にはスポーツはおろか、カラダを動かすことが好きではないという方もいらっしゃいます。社会が便利になる一方で、人間は動かずして生きていけるような錯覚すら抱いてしまいそうになります。しかし、人間は動かないと大切なものをたくさん失ってしまうのです。

その第一は言うまでもなく「健康」です。人間は1週間動かないでいると筋力が10〜15%低下し、2ヶ月も続けば筋肉量は半分に減ってしまうとも言われています。

今では、運動をしないと骨や筋肉のみならず、脳の前頭葉なども萎縮していくということがわかっています。

そして同時に、運動のメリットも骨や筋肉に対してのみならず、心にすらよい影響を及ぼします。私自身も子供の頃から運動に慣れ親しんできて、その恩恵を受け取っているからこそ、それをたくさんに人に伝えていこうとこの仕事をさせていただいています。

そして、今でも私自身が最も素晴らしい運動の効能と感じていること、それは「自信」と「勇気」と「喜び」を与えてくれるということです。

それは必ずしもスポーツでなくても構わないのですが、自分が目標を決めて取り組む運動は、それを成し遂げた時に必ず自信となって返ってきます。それは単なる達成感ではなく、人に誇示するものでもなく、自分の中の成長の礎となるものです。

目標をクリアするごとに、人はストレス耐性が強くなっていくことも立証されています。つまり、大きなことにチャレンジする勇気も大きくなっていくということ。

もちろん、カラダ自体も強くなります。人は無条件にカラダに不安がなければ、心が曇ることも少なくなります。

そうやって、自身のチャレンジが自分のみならず、たくさんの人に勇気を与え、やがてまわりはポジティブなエネルギーで溢れていく。その世界は喜びで溢れているに違いない。そんな世界を創っていく力になりたいと心から想いながら日々お客さまをお迎えしてえいます。

代表プロフィール

亀田圭一 KEIICHI KAMEDA

経歴 Career
・青山学院大学女子バスケットボール部トレーナー(1999-2001)
・荏原製作所女子バスケットボール部トレーナー(2001-2002)
・日本IBMラグビー部チーフトレーナー兼フィジカルコーチ(2002-2007)
・神戸製鋼ラグビー部フィジカルコーチ(2008-2009)
・関西電力女子ボート部コンディショニング・トレーナー(2008-2009)
・柏日体高校男子バスケットボール部フィジカルコーチ(2009-2013)

資格 License
はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師、日本陸連医科学委員会医事部トレーナー部会トレーナー、日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者(JATI-ATI)、日本NLP協会&全米NLP協会認定NLPプラクティショナー、DNS認定エクササイズトレーナー(PART3修了)、イーマ・サウンド®︎シニアプラクティショナー、日本チネイザン協会公認プラクティショナー

代表 ストーリー

大学卒業後、いくつかの会社勤めを経て、単身アメリカへ。1年半ほど興味の赴くまま学び帰国。その後、外資系航空会社に入社し5年ほど務めるうち、新卒時に抱いていたスポーツの世界で働くという果たせなかった夢にどうしてももう一度チャレンジしたくなり一転、鍼灸学校に入学し競技スポーツチーム専属のトレーナーを目指す。

鍼灸師免許を取得し卒業した2001年よりいくつかの社会人スポーツチーム専属トレーナーとして活動。その後、広く一般の方のカラダとココロの健康に関するコンディショニング・トレーナーとして現在は表参道に場所を構え活動している。

競技スポーツの現場で勝負の世界の緊張感をずっと感じていたくて選んだこの仕事は、自分が心からやりたいと思ったことをまっすぐに目指し、現実化することが出来た、自分の人生最高の成功体験でした。

30歳過ぎての転身にまわりのほとんどの人が否定的だったにも関わらず、それが出来たのは紛れもなく人との出会いに恵まれたことでした。

しかし、振り返って思うのは、トレーナーとして働きたい!という希望に向かって日々学び、アルバイトをしながら現場での経験を積んでいた数年間、まわりからは大変だねぇと言われながらも、本人は毎日が楽しくて楽しくて夢のような時間を楽しんで過ごせたこと、それが夢の実現につながったのだと思っています。

さらに、その修行時代の数年間は正直、どんどん貯金はなくなり、やがて底を尽き、入ってくるものは僅かだったにも関わらず、絶対にトレーナーになるんだ!早くなりたい!なんてまるで思っていなかったことがよかったんだなぁと思います。ただただ、毎日が楽しかった。遊んでいる子供と同じ感覚だったのかもしれません。

その甲斐あってかどうかはわかりませんが、鍼灸学校を卒業と同時に社会人女子バスケットボールチームの仕事に就くことが出来ました。その後、ラグビーを始め、さまざまな競技スポーツのチーム・選手を裏でサポートするトレーナーとして活動することが出来ました。夢を実現してスポーツの現場に立ち続ける日々はずっと夢の中にいるような毎日でした。

その後、スポーツの現場を去り、そのキャリアを生かし一般の方の健康をサポートするコンディショニングトレーナーとして活動を始めました。当時はまだパーソナルトレーニングというものも世に出始めるかどうかくらいの頃で、なかなか一般の方への認知も進まず、集客にもとても苦労をしました。そこでお世話になった方々にも恩返しどころかご迷惑ばかり掛け、それまでのスポーツの現場で働いていた時のしあわせで夢のような時間とは真逆の毎日になっていました。

3年踏ん張った末、このまままでは先行き真っ暗にしか思えず、一念発起して大きな借金をし、2010年8月、渋谷のど真ん中に大きなジムを構えました。それが今のこのBODY TIPSのスタートです。スタッフも3人抱え、アスリートに提供していたトレーニング、治療、リハビリ、栄養士によるカウンセリングなど、あらゆるカラダに関するサービスをアスリートと同じレベルで一般の方に提供する、当時もまだそんな場所は他にほとんどない時代にオープンしました。

ここでも最初の1年はかなり認知されるのに苦労しましたが、次第に世の中にパーソナルトレーニングが認知され始め、やがて朝から晩までフル回転で忙しい日々を送りました。その後、苦労かけっぱなしだったスタッフたちがそれぞれの決断でそれぞれの道に進み、1人になった私はそれを契機に表参道に移転し、今に至ります。2015年春のことでした。

1人になってからその身軽さに、今まで以上に興味を持ったものがあればすぐに出かけて行き、たくさんのことを学びました。そして、学んである程度それを実践し、自分に落とし込んだらアウトプットすることを課しました。すでに2012年5月に初めてセミナーを開催していたのですが、その時のカラダの使い方を教えるセミナーが好評で、その後は運動指導者や一般のカラダを大切にする人たちにもわかりやすい動くカラダの解剖学セミナーなど、さまざまな内容でお伝えすることを続け、気づいたら毎月欠かさずもう10年以上いろんな方に伝えています。

これまで学んだことはカラダの域に止まらず、ココロのこと、エネルギーのことなど、1人の人のカラダを通してあらゆる相談に対応できるようになり、提供できるものにも自ずと変化があり、今までとは違うものを望んで来られる方も増えました。そして、何よりも自分が提供したいものが変わってきました。

人それぞれ今よりもっと気持ちよく毎日を楽しんで、1日1日を納得し、充実感にあふれた笑顔で生きていく、そのために不要なものは捨て去り、必要なものはどんどん取り入れ、その人に最適なことを提供しながら人生を変えて行くお手伝いをする、ライフコーチのようなセッションにも人が集まり、活動の幅を広げています。

ただ、人それぞれ抱える問題の根っこがココロにあろうが、目に見えないエネルギーにあろうが、それに本人が気づく入口は必ずこのカラダにあります。それを感じ取れないで他のことに取り組むのは結果的に回り道になるかもしれません。だから、まずは自分のカラダに感謝して、意識を向けること、それがすべてのスタートです。

2025年5月に、BODY TIPSはオープンから15周年を迎えることが出来ました。正直にこの15年は決して短い時間ではありませんでした。いろんなことがありました。不思議なもので、巡り巡って今、またスポーツを愛する人たちの力になりたい!そ言ういう想いが沸々と湧いて来ました。思ったら行動せずにはいられないタイプゆえ、すでにそれをカタチにして只今活動中です。何年経ってもこの仕事は楽しい!それを実感しています。1人でも多くの人が思い通りに生きられるよう力になれたらと願っています。