親から受け継いだ好ましくないと思っている遺伝はあなたへの愛だった

そうだったの!?って思ったけど、こんな捉え方が出来るだけで幸せになれるんじゃないかと思うのでご紹介します。
いつもあなたに寄り添うカラダが送ってくれるメッセージに気づき、認め、育てて行く、そんな新しい自分の生き方を提案する”neo Body positive”が想いを込めて伝えるブログ。第4回目です。

世代を跨いで受け継ぐものは体質だけではなかった

誰しもカラダに弱点のようなところがあり、何かあるとそこに症状が現れるという人がいます。そして、そういう人の以外と多くが、これって自分の親も同じような感じで「遺伝ですよねー」って言ったりしています。また、そこそこ年を重ねると、姿勢や体型も以前とは少しずつ違って来たりして、何か親に似て来たなぁと思うこと、きっと多くの人にあると思います。

さらに、年齢にかかわらず目に見えるカラダの変化以外にも、思考や行動まで親とそっくり!なんて感じていたりする人もいるのではないでしょうか?そして、残念なことにそのほとんどは、あまり受け継ぎたくなかったと思うネガティブなものだったりします。

しかし、それらはすべてあなたを守るための親の愛だと知ったらどう思いますか?それは真実として多くの科学者も認めているのです。

遺伝はDNAによるものとは限らない!?

体質や体つきなどは遺伝すると言われたら納得してしまいそうですが、行動まで遺伝するものなのか?と思いませんか?そもそも遺伝とは、両親から半分ずつ受け継いだDNAによるもの。そこに書かれている遺伝子の発現に負うものであり、基本的には先天的なものを指します。つまり、遺伝と呼ぶならDNAにあらかじめ書き込まれている必要があるというのがこれまでの常識でした。

しかし、近年の研究からその常識が覆されつつあります。この数年、私のところにはコロナもあってか、日々不安でいっぱいの方がそこそこいらっしゃいます。必要以上に用心し、未来のまだ起こってもいない様々なことまで心配し、それが高じて体調を崩すような方もいます。コロナには感染せずとも、やや抑うつ気味になったり、下痢や便秘を繰り返したり、首肩や腰の痛みを感じたり、いいのか悪いのかわかりませんね。

自律神経系の症状が多いですが、この手の抑うつ、不安、腹痛などの症状は、そういう遺伝子が家系内で受け継がれていると考えられるのが一般的でした。さらに、精神科医的な見方で言うと、幼少期に刻み込まれたトラウマや母子関係の未解決の問題など心理的ストレスが原因として考えられたかもしれません。

しかし、DNAや遺伝子とはまったく別の要因がそこには関係しているのではないかということがわかり始めています。思考や行動まで親に似るのはあなたの意思はあまり関係ないのです。

腸内微生物が脳に影響を与えている

妊婦の時期に受けたストレスは生まれてくる子どもに影響を与えると言われてきました。強いストレスを受けた母親から生まれた子どもは心身が不安定になりがちなのだそうですが、母親が受けたストレスが子どもの行動にまで影響を及ぼすのが何故だかは最近までわかっていませんでした。

それはやはり動物実験から始まります。ストレスを与えたサルの母親が産んだ新生児には、乳酸菌やビフィズス菌などの良性の腸内細菌が少ないということがわかりました。人間も同じですが、ストレスを受けた母親は膣内の微生物が大きく変化し、乳酸菌が特に減っているのだそうです。出産の際、分娩の時期が迫ると膣内の微生物は大幅に変化し、通常は小腸に多く見られる乳酸菌が増えるのだそうです。そして、産道を通る際に、母親からその膣内微生物を自身の腸内微生物のベースとして受け継いで生まれてくることがわかったのです。

また、母親が受けるストレスは子どもの腸内微生物のみならず、脳内の神経結合の形成を助けるアミノ酸が不足することがわかったそう。

一見ネガティブに思えるものの本当の意味

命あるものはすべて生存のために進化するはず。その結果、いま私たちがこうやって生きています。なのに、一見これらの腸や脳の仕組みは不健康や不幸をもたらす仕組みのように感じます。母親のストレスを起点に、カラダの弱い部分やいつも先の心配ばかりしてしまう性分など、受け継ぎたくなかったと思ってしまうようなものを何故受け取らなければならないのか?なぜ、進化はこんなシステムを私たちにもたらしたのでしょう?

これについての科学者たちの見解を知り、ちょっと科学者という人たちを見直しました。例えば、母親がストレスに晒され危険を察知した時の反応が子どもに受け継がれれば、子どもの行動は慎重になり、攻撃的ではなくなり、冒険心も低下します。どれも極めて消極的であまりよいモノに感じませんが、母親自身が危険なものとして認知した世界に対する準備を子どものためにしつらえるのだということ。実際にこのシステムは今も世界にたくさん起こっている戦争、飢餓、自然災害や暴力犯罪がある地域で育つ人々には機能しています。

もちろん、世界の多くは平和で、今やそのレベルの危険にさらされていない人たちも多く、そういう世界ではもはやこのシステムが過剰に反応し、さまざまな障害に繋がっている現実はあります。

しかし、それは子どもが成長後に直面しなければならない危険な環境に準備できるよう脳の神経結合に影響を与え、出産時には膣内微生物をよい構成に変え子どもに受け渡す、すべての母親にプログラムされたシステムであり、何よりも私はそれが子どもへの大きな愛だと思うのです。

ストレスを抱えたシングルマザーが苦労して生計を立てる中で育った子供や、言葉に出来ないほどの逆境を耐え忍んで育った子供でも健康で幸福な人生を歩む人はたくさんいます。必ずしも母親のストレスや家庭の環境が人生を好ましくないものに導くとは限りません。ただ、そこに祖父母や兄弟、もしかすると本気で助けてくれる誰かの存在があれば、子どもの人生もさらに大きく変わります。

neo Body positiveでは、そんな人生を変えるきっかけ、気づきに繋がるいくつかのプログラムをご提供していますが、いつの時代も変わらず大きなチカラを発揮するのは、人が人を想うココロと愛だなぁとつくづく思います。

まとめ

ということで、今日は

  • 世代を超えて受け継ぐものは体質だけではない
  • 遺伝はDNAだけが担っているわけではない
  • 母親のストレスが子どもの腸内微生物や脳に変化を及ぼす
  • 一見ネガティブに思える好まざる遺伝のもつ本当の意味
  • 人生を変えるのは誰かのサポートと人が人を想うココロ、そして愛

という内容でお伝えしました。

何かにつけ、「遺伝ですよねー」とか「年のせいですね」と自分以外のチカラの及ばない何かのせいにしがちですが、すべては物事の捉え方次第だと思います。ただ、長年に渡り染み付いた思考グセはなかなか抜けないのも事実。そんな人のためにあるのがneo Body positiveです。よかったら覗いてみて下さい。


このブログを読んでいただき、よかった!これからも楽しみにしてるよー!って思ってもらえたらこちらで応援してもらえたらうれしく思います。