「股関節が詰まるのは、カラダが歪んでいるせいだ」
「筋肉が硬いから、もっとストレッチしなきゃ」
もしあなたがそう思って、毎日その膝を胸に引き寄せているなら、まずこの先を読んでみてください。その「詰まり感」の正体は、筋肉の硬さでもカラダの歪みでもなく、関節の構造を無視した「骨同士の衝突」の場合がほとんどだからです。
今回は、未だになくならない「股関節に対する誤解」についてお話しします。
目次
1. 股関節まわりのストレッチで感じる「詰まり」の正体
多くの人が仰向けで膝を抱えるストレッチを行う際、膝を真っ直ぐ肩の方へ引き寄せようとします。実は、この「真っ直ぐ」という動作こそが、関節を壊す最大の原因です。
骨の設計図を無視していませんか？
股関節は「球関節」と呼ばれ、自由度が高い関節ですが、大腿骨（太ももの骨）の形状には独特の角度（前捻角など）があります。
この構造上、股関節を深く曲げる（屈曲）とき、大腿骨は自然と外側に開きながら、少し外側にねじれる（外転・外旋）ように設計されています。
この設計図に反して「真っ直ぐ」無理に引き寄せると、大腿骨の付け根が骨盤の縁に物理的に衝突します。これが「インピンジメント（衝突）」です。
あなたが「筋肉が硬い」「カラダが歪んでいる」と思い込んでいるその詰まり感は、実は骨と骨がぶつかっている悲鳴なのです。
2. 間違ったストレッチが招く「守りの筋緊張」
真面目な人ほど、詰まりを感じると「もっと伸ばして改善しよう」と力任せにストレッチを強めてしまいます。しかし、これが最悪の悪循環を生みます。
関節の衝突が繰り返されると、脳は「これ以上動かしたら関節が壊れる！」と判断し、緊急ブレーキをかけます。これが「守りの筋緊張」です。
- あなたの行動： 硬いと思ってグイグイ伸ばす（ストレッチ）
- 脳の反応： 関節を守るために周囲の筋肉をガチガチに固める（防御）
「ストレッチをしているのに、どんどんカラダが硬くなる」
「翌日には元に戻っている」
そういう方は、この脳の防御反応を引き起こしている可能性が極めて高いのです。
3. 表参道で提唱する「骨格リテラシー」とは？
私がパーソナルトレーニングの現場で最も大切にしているのが、この「骨格リテラシー」です。
筋肉を闇雲に伸ばす前に、自分の骨がどう組み合わさり、どの方向に動きたがっているのかを知ること。それが、美しく機能的なカラダへの最短距離です。
例えば、膝を抱える角度をわずか数センチ外側へ変えるだけで、詰まり感が消え、スッと脚が上がる場所が見つかります。そこがあなたの解剖学的な「正解の軌道」です。
4. 骨と筋膜を根本から整えるプログラム「骨モビ」
「長年の癖で、正しい軌道が分からない」
「すでに守りの筋緊張でガチガチになっている」
そんな悩みを解消するために、当スタジオでは独自の整体プログラム「骨モビ」を提供しています。
骨モビは、単なるマッサージやストレッチではありません。
骨（関節）の適切なポジショニングを整え、それを取り巻く筋膜をスムーズに滑走させることで、関節の「回転軸」を正常化します。
- 軸の修正： 衝突の起きないスムーズな関節の動きを取り戻す。
- 筋膜の解放： 固まった「守りの緊張」を解きほぐす。
- 再学習： 脳に「痛くない、正しい動かし方」を覚え込ませる。
このステップを踏むことで、無理なストレッチに頼らなくても、驚くほどカラダが軽く、自由に動くようになります。
5. まとめ：その努力を「壊す力」に変えないために
表参道、渋谷、青山、原宿。
感度の高い人々が集まるこのエリアで、流行のトレーニングやストレッチ動画に惑わされず、自分のカラダと正しく対話できる人を増やしたい。そう思ってこの地ではや15年。
筋肉は、骨という土台があって初めて正しく機能します。「硬いから伸ばす」という短絡的な思考を捨て、骨の設計図に基づいた「骨格リテラシー」を手に入れましょう。
あなたの股関節の悩み、それは「硬さ」のせいではなく、単なる「動かし方のエラー」かもしれません。
本気でカラダを変えたい方は、ぜひ一度当スタジオのパーソナルトレーニング、そして「骨モビ」を体験しに来てください。一生モノのカラダの使い方をお伝えします。
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