更年期にさしかかる人が最も憂慮すべきコト

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ちょうど先週、久しぶりにこのブログを更新した日のことでした。俳優の西田敏行さんがお亡くなりになられたというニュースが飛び込んできて驚きました。まだ76歳という若さに”なぜ?”と思わずにはいられません。

そして、確か同じ日の夜だったと思いますが、テレビをつけたらアルフィーの3人が出演していました。聞けば70歳とのこと。男性とはいえ、芸能人は容姿にそれなりのお金を注ぎ込んでいるとは思いますが、その肌のピカピカした様に驚きを隠せませんでした。

70歳でお肌ピカピカの人と、76歳で亡くなられる人、大差ない年齢でその差はどこにあるのか?と改めて考えてしまいました。

そして、データを紐解くと見えることがありました。その上で、いわゆる更年期と呼ばれる年齢にさしかかる人たちに注意喚起したいことが私の中で湧いてきました。今日はそれをお伝えしたいと思います。

実は元気でいられるのは70代前半から中盤まで

まずこのグラフを見てください。

平均寿命と健康寿命の推移

(画像:e-ヘルスネットより)

これはよく耳にする「平均寿命」と「健康寿命」の2つを表したもの。統計は2019年までのものですが、男女ともに80歳を超える平均寿命に対して、健康寿命は70代前半から中盤まで。まさに西田敏行さんの年齢くらいが健康でいられる年齢の平均だということ。

健康寿命というのは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を指します。それを具体的に表すなら、まず元気に自分の足で動いて移動ができること。そして、寝たきりや介護の手を必要とせず、自立生活ができることですね。

そして、ここでひとつ大切なことをお伝えします。おそらく多くの人が知っていますが、普段から考えもしていないことです。それは「人間は植物ではなく、動物だということ」です。

もしかするとこの一文の意味がすぐにはピンと来ない人もいるかもしれないので、もう一文だけ付け加えるなら、「人間は動いて生きるように出来ている」ということ。実際に、1日中座って仕事をしている生活を長く続けると、脳の機能に支障をきたして来るという研究データがあるそうです。

人間の脳もカラダも動いて生きていくよう設計されているのです。しかし、現代はどんどん動かない生活になってきています。それが私たちにどんな影響を及ぼしているのか、また別のデータをお見せしたいと思います。

カラダは食べたモノで出来ているけれど…

まずこの食品群別摂取量の推移というグラフを見てください。

食品群別摂取量の推移

(画像:厚生労働省「日本人の栄養と健康の変遷」より)

最近の若い子たちはみんな足がスラっと長くてカッコいいなぁと思いませんか?ついでに顔まで小さい気がして、自分を含めた昭和の人と比べると愕然とします。

それでも私も戦前の人たちに比べるとかなり恵まれた食生活の時代を生きてきたのです。戦前の日本人は明らかに栄養失調だったとのこと。その中でも特に不足していたのが「タンパク質」でした。

戦後になって、乳製品と肉食が急激に増えました。そのおかげで日本人の身長がぐんぐん伸びたのです。社会的背景はわかりませんが、1970年から急激に肉食が増えていることが見て取れます。

それに対して、日本人の平均身長・体重の推移グラフを見ると2、3年遅れて特に男性の平均身長がぐんと伸びています。

日本人の平均身長・平均体重の推移

(画像:図録▽日本人の平均身長・平均体重の推移より)

しかし、1980年以降の食品群別摂取量の推移グラフを見ると、肉食のみ微増していますが、そのほかの食品はほぼ横ばい。食生活が豊かになり、安定したことを表しています。

そして、おもしろいほど連動しているのが平均身長です。もう一度上のグラフを見てください。2000年以降はグラフがギザギザで、伸びが止まっているのがわかります。もっと細かくデータ分析すると、実は現代の日本人は身長が低くなってきているそうです。

その原因はどこにあるのか?

食品群別摂取量の推移(1980年以降)

(画像:厚生労働省「日本人の栄養と健康の変遷」より)

動かなくなったら退化するだけ

その答えを示してくれているのが次のグラフです。

1日の平均歩数の推移

(画像:厚生労働省「日本人の栄養と健康の変遷」より)

1日の平均歩数の推移ですが、見事に2000年くらいから急激に減り始め、今もなお減り続けているはずです。その年代と身長の伸びが止まり始めた時期が重なります。

ついでに言うと、男性の平均体重は逆に増加しています。このグラフは30代のデータですが、その先に見え隠れするのはメタボの3文字ですね。

ちなみに、女性は体重減の傾向にあります。これはまた別の機会にお伝えしたいと思います。

ただ、女性には別の憂慮すべきことがあります!

それは「骨粗しょう症」というもの。

年齢と閉経の伴う骨量の変化

(画像:骨検「年代別でできる骨粗鬆症予防」より)

女性も体重こそ減れど、動かなくなっている現代人であることに変わりはありません。座ってばかりいて、歩かないと骨への刺激が足りず、骨はどんどん脆くなります。そこに来て、女性はホルモンの関係で、閉経を中心とした更年期にさしかかる40代には骨密度が減少し始めます。

そんな動かない生活習慣を更年期にあたる10年の間ずっと続けたら大変なことになりかねません。現時点で60代は5人に1人が骨粗しょう症と言われています。

健康寿命を伸ばすかどうかは、今から動くことが最重要なのです。

必ず来る「人生100年時代」の1/4をどう生きるか?

前述の平均寿命と健康寿命のグラフを見ると、まだまだ私は100まで生きない、ある意味そう楽観視している人もいるかも知れません。でも、時代の進化は加速する一方です。医学も進化します。現時点では、日本では死ぬ権利も認められていないので、無理やり生かされるかも知れません。とにかく、私たちの寿命はこれからも確実に伸びます。

どうせ長生きするなら元気でいたいですよね?今日ここまででお見せしたデータから、どうやら75歳前後までは動けるカラダで生きられる確率が高いようです。もちろん個人差はある前提でそうだと仮定するなら、100まで生きるならまだ残り25年、つまりは人生の1/4あるわけです。その時間をピンピンして、毎日楽しく生きるには何よりも「いま動く」それが最重要です!

健康でもお金がなかったら楽しくないとか、そういう」理屈は今は抜きにして、まずは動けるカラダにしておくことが先ですよね?よもやお金はたんまりあるけど、寝たきりで動けない晩年がいい!などという人はいませんよね。

カラダが動くということは、まだまだこの世界でやれることがあるよ!ということ。ならばそれをやり切りましょう!

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いつでもお待ちしています。