疲れ知らずな人っていますよね?いつでも元気モリモリ、仕事もバリバリこなし、動き続けるマグロのような回遊魚タイプの人。まさに止まると死んじゃうんじゃないかと思うようなタイプです(笑)
一方で、いつも疲れていて、仕事やプライベートに関わらず、ちょっとイレギュラーな負荷がかかるとすぐに弱ってしまうような人もいます。
人それぞれ違いがあって当たり前なのですが、何でも括ってカテゴリー分けしたがるのが人間の常。個人的にはあまりそれが好きではないのですが、私がこれまでたくさんの人のカラダを見てきた限り、前者の疲れ知らずのタイプは鈍感な人。後者のすぐ疲れてしまうタイプは敏感な人が多い傾向にあります。あくまでざっくりですからね!100%ではないので、俺は違うよ!と目くじら立てないでくださいね(笑)
で、いろんな人を見てきて思うのは、どちらも健康には程遠い人ということ。そもそもの大前提として、健康とはカラダのみならず、ココロも健やかで日頃から不安などもない状態だということ。
だって、カラダが元気でもココロが病んでると晴れやかではないでしょ?あんまりいないけど、ココロは元気でも病気がちでは困りますよね?カラダもココロも元気だけど、仕事も家族もトラブルだらけだったら楽しくないじゃないですか。
だから、本筋的にはすべてが揃って健康なのですが、私はとりあえずカラダの専門家なので、まずはカラダの健康を取り戻すために大切なことをお伝えします。というか、すべてをつかみに行かなくても、カラダを大切にして整えるだけで他の2つはついてきます。だから、今日もじっくり読んでみてください。
目次
疲労はどこで感じるのか?
疲労と一口に言いますが、これは病気でもなければ、数値で表されるものでもない。よって、人と比べるものでもない。それ故に非常に曖昧なものです。特定の症状を訴える人もいれば、同じ仕事や余暇の過ごし方をしてもカラダで感じる疲労はいろいろ。そもそも、疲労はどこで起こるものだと思いますか?
おそらく多くの人はまず、肉体疲労なら筋肉が主体に感じるかと思います。デスクワークの多いお仕事の方なら、脳の疲労が大きいと感じるのではないでしょうか?中には座りっぱなしの仕事で頭も疲れるけど、肩や腰が痛くなるという方もいらっしゃると思います。
しかし、筋肉は負荷の高い筋トレやスポーツでもしない限り少しくらいの運動では大きなダメージは受けないのです。
いわゆる「適度な運動」レベルや長時間のデスクワークで感じる肉体疲労は、概ね自律神経の疲労なのです。
自律神経は呼吸や脈拍、血流、消化吸収など、生きる上で必要な多くのことを交感神経と副交感神経のバランスを保ちながらコントロールしてくれています。運動している時もデスクワークをしている時も、自律神経はフル回転であれこれ調整してくれています。そのフル回転のありがたさを私たちのカラダは普段まるで感じることなく、その恩恵に預かっているのです。
そして、その自律神経を束ねてコントロールしているセンターが視床下部という脳の一部。ここがやがて疲れてきて、シグナルを送ることで人間は疲労を感じるのです。つまり、あらゆる疲労は脳の疲労だということ。
疲労と疲労感を区別しよう!
自律神経の疲労についてもう少しだけ詳しくお話しします。運動であれ、デスクワークであれ、人間の活動には酸素が消費されます。それが大量に消費されるほど、それに応じて「活性酸素」というものが体内で発生します。これがカラダの細胞を錆びつかせる訳です。
イメージ的に活性酸素は運動した筋肉などに発生するもののように感じる方も多いでしょうが、酸素の消費量で言うと脳の方が圧倒的に多いのです。だから、デスクワークなどの頭脳労働の人も同じく、大量の酸化ストレスが脳にかかることで疲労するのです。
酸化ストレスに晒され続けると、細胞から老廃物が排出されます。それをシグナルとして「疲労因子」と呼ばれるタンパク質が増加し、やがてそれが脳に「疲労感」として伝わるのです。そこで初めてカラダは休息を促されます。
動物ならここで素直に休息を取るのです。しかし、人間はこのシグナルを無視したりするから厄介なことになる訳です。
やれ、仕事をたくさん抱えていて期限までに終わらせないといけないとか、もっと稼がないと暮らしが楽にならないからとか、いま取り組んでいることが楽しくて仕方なく没頭しがちとか、いろんなことを理由にして大切なシグナルを無視するのです。
そこに達成感を得たくてドーパミンの力を借りたり、やり甲斐を味わい尽くしたいが為にアドレナリンを出しまくってまで没頭する人も少なくありません。経営者などにこういうタイプが多いと言われています。
その疲労感のシグナルに鈍感な人が、いわゆる疲れ知らずな人であるケースはかなり多く見られます。そういう人は、痛みに対すしても鈍いので、いざ症状が表に出る時はかなり限界ギリギリのところまで来て出るため、かなり重症か、最悪の場合は取り返しのつかないことにもなりかねません。
大切なのは疲労回復力!
疲労知らず、疲労を感じないことは決して健康ではないということ、ご理解いただけたでしょうか?疲労は人間なら誰にも起こるということ。これは生物である以上、絶対に起こるメカニズムです。そして、それを疲労感というシグナルとして受け取ることが大切です。
ここをもう少し丁寧に言うと、先ほどお伝えした「疲労因子」というものがあります。これが体内に増えると必ずそれを打ち消す「疲労回復因子」というものが現れます。文字通りそれのおかげで疲労回復が図られます。
その疲労回復因子に対して、敏感に反応する人もいれば、ここでもまた鈍い人がいます。敏感に反応する人は、短い睡眠時間でも回復し、鈍い人はたくさん寝てもなかなか疲れが抜けないということになる訳です。また、残念なことに歳を重ねると疲労回復因子への反応が低下してくるようです。
では、どうしたら疲労回復力が増すのでしょう?
その答えは…
”集中し過ぎない”ということ。
ピンと来ない人もいるかと思うので、まずカラダ的なことをお伝えしますね。
仕事であれ何であれ、人間は集中すると脳に大きな負荷をかけるのです。その集中が過度になればなるほど、脳は熱を帯びて熱くなり、やがてオーバーヒートしてしまいます。その結果として、カラダもアタマも疲労感でいっぱいになり、パフォーマンスが落ちる訳です。
そのために最も必要な対策は何かと言うと「冷やす」ということ。
脳は熱に弱いのです。いつも冷やしてあげる必要があります。車のエンジンと同じです。ラジエーターが要るのです。その役割を最適にこなしてくれるのが「呼吸」です。
鼻の奥というか、鼻腔の先には自律神経の中枢である視床下部があります。呼吸で鼻から空気を送ってあげることで脳を冷却する役割を担えます。呼吸の力はみなさんが思っている以上にたくさんの力を与えてくれるものなのです。
そろそろ寒くなってきて、部屋の温度を暖かくするのはいいのですが、それも程度問題です。極端に寒がりな人、女性に多いですが、そもそも冷えや冷え症も自律神経の問題。暖かくし過ぎて、逆効果の人もいるということを多くの人が認識していないのです。
頭寒足熱にはこういう意味もあるということ、ぜひ知っておいていただければ良いかと思います。
集中より俯瞰
多くの人は忙し過ぎるのです。それは日常的なスケジュールもそうですが、カラダはもちろん、アタマの中が忙し過ぎるのです。仕事や家事やいろんな日常のこなさねばならぬことに24時間意識を集中し過ぎていて、自分のことを深く考える暇すらない人がたくさんいます。
自分が何がしたいのか、どんな生活をしたいのか、どんな人生を歩みたいのか、誰と一緒にいれば幸せなのか、そんな自分のことを深く考える時間も持てずにいます。
逆に、そういうことを考え過ぎ、考えても考えても答えが見つからず疲れ、考えるのを諦める人もいます。
どちらにしても疲れているのです。だから、まず自分が疲れていることに気づくこと。その疲れは必ずカラダに表されています。お顔だったり、肩や腰だったり、内蔵だったり、必ずどこかで叫びをあげています。そのカラダの声に耳を傾けてあげられるようにすること。それが健康への第一歩です。
そのカラダが回復し、心地よい状態になったら必ず今まで放置されていた自分が喜びます。自分が喜んでいることを感じるようになります。
私のところにはそういう方が日々いらっしゃいます。お越しいただいた方に最適なプログラムを提供しています。その結果、どうなるのか?お客さまの体験談も含めた記事がこちらにあります。ぜひ読んでみてください。何度読んでもうれしくなる体験談です。
もっともっと自分を大切にしてあげてください。
そのために何をどうすればわからないという人は、迷わずここへお越しください。そういう方々がどんどん自分を大切にできるようお手伝いしています。
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